あ〜あ〜…とうとう安倍のやりたい放題が始まった。それも本格的に。
こうなるだろうと思ってた。こうなるだろうではなく、こうなる・こうするための解散総選挙だった。そうでなくても、どこからあの自信がくるのかわからない安倍政権の強気姿勢。それを後押し出来る大義名分のための解散総選挙。そして思惑通りの結果。
なんというか、言っても仕方ない事。だから、年末からずっと書いては消してを繰り返し、下書きフォルダに留まっていたこの文章。
総選挙に勝った勢いで、2015年度の予算額は史上最高。まあ、年々予算額は増えてるのだけれど。それにしても、税収不足だからこそ消費税のアップだったんでしょ?税率10%を先送りしたんだし、支出を見直すのは当然の事だろうに。地方創生に1兆円超って。竹下元首相の地方自治体への1億円ばらまきを思い出す。そんなお金使ったって地方は創生も再生もしないよ。無駄金…
そもそも、会社だって個人だって、お金が足りなくなってきたら支出を見直すのが筋。それも、支出額が大きい部門から見直すのがセオリー。額が大きい公務員(政治家も含む)の人件費、福祉予算、防衛費。何が必要で何が不要で、たとえ必要でも払えないのなら削って…ってやりくりするのが普通の感覚。家庭でのやりくりがつかなくなったからって、まず新聞取るのをやめました…的な焼け石に水の対策を講じたって仕方がない。数年前の年金問題の時だって、根本的な問題からは目を背けて国民からの入金システムを見直した。たくさんの無駄な箱ものや職員の給与システムや無益な投資は無視…こんな政府なのに、国民は「予算が足りないなら税額アップは仕方ない」なんて…よっぽど皆さんお金持ち!?そもそも所得税と消費税って、頑張って働いてお金儲けしたら税金払って、そのお金を使っても税金がかかる…ってシステムでしょ。これを正しく使って貰えないのに誰も文句いわないの?支出を見直すのではなく、収入システムを見直し=国にお金がないから消費税アップ。政治家も役人も自分で働いて稼いだお金じゃなくて、放っといても入ってくるシステムを作り出してるだけだから、大事に使おうなんて思ってないお金。あぶく銭!これぞバブル!!普通の会社なら、以前に大金を投入して失敗したプロジェクトに、再び同様の投資をする事なんてあり得ない。それなのにまた地方創生に1兆円。しかもそれを看板にさえして。
昨年末の総選挙は確かに自公が勝った。投票率の低さは関係ない、いやむしろ彼らには、投票率が低くても自公が勝てる人達だけが選挙に来てくれれば良かった。選挙に長けて、戦略を持つ彼らが(その前のバカ正直な某M主党首とは大違い!)平気で嘘をついて「解散なんて考えてもいません」といいながら、敵陣営が準備出来ないうちに選挙を仕掛ける。嘘つき=これは、政治家の人間性の基本だね。国民のための…なんて建前。自分のことだけ、自分さえ良ければ良い人達。こんな奴らに我々の生活を託せるか!?以前、K岡龍太郎氏が言うてはったね。「スポーツ選手やら小説家やら、色んな業界の人間の流れ着く先がテレビ業界・タレントだけれど、そのタレントの成れの果てが政治家やから、ろくなもんやない!」って。大正解!
そもそも、こういう選挙制度が問題。昨年暮れのように、国民の殆どが解散に意義を感じない・納得出来ない選挙に対して、選挙そのものをNOといえるシステムはない。どこの党も、どの候補者も、なにも信用出来ない、誰にも入れたくない。でも、選挙には参加しなくてはならない。今回くらい消去法というか、まだこっちの方がマシ…的な考え方をした事はなかった。わざわざ期日前投票に出向いて、こんな選び方かよ!これまでだって、何度も言ってきた。国民が興味を持てない選挙=だからこそ、投票率が低い。それなら、投票率が100%近くで皆が白票を投じたら良いとさえ思う。こうなればさすがに問題になる。そうでなくとも、投票率が50%に満たない場合は、その選挙の立候補者は以後一定期間は立候補出来ない様なシステムにすれば良い。システムを作るのは奴らなのだから、絶対無理だろうけど。彼らが議員定数削減の約束を果たさないのと同じ構図。私のこういうアイディアはたいてい世間より数年〜何十年か早い。どの分野でも。私の子供時代からこれまでの発言やメモをきちんと残しておけば良かった…
それでも、確かに自公が勝った。ワインの小渕も団扇の松嶋も通った!君たちの論理なら、これで禊は済んだっていうんでしょ。でもね、この結果は、彼女達を許した訳でもなく、税金をじゃぶじゃぶ使って良いという国民の意思表示じゃない。憲法改正も集団的自衛権も武器輸出も、なんでもかんでも自民党や安倍政権の方向性を認めた結果ではない。仕方なくこうなってしまったという結果にすぎない。
政治家(立法)と役人(行政)は、国民が幸せに豊かに生活出来ることを目標にすべきである。そのために働くのだからこそ税金から彼らの給料を払う。彼らもことあるごとにそう言ってる(←嘘つきだけど…)幸せや豊かさは個人的で情緒的な尺度だから具体的な形にはしにくいけれど、そもそも幸せな世の中ってどんなもの?例えば、働きたい人が、働きたい職場で、働ける年齢まで、衣食住に問題ない程度の収入を得られ、病気になった時でも安心して医療を受けられて、本当に働けなくなった時には生活の保障がされている社会なら、年金なんてなくても怖くはないだろう。衣食住については、最低限贅沢を言わない程度の買い物までは消費税がかからない。物価の動向についても、この分野にだけは、必要に応じて政治や行政が介入する。たくさん働いた人が働いた分だけ豊かになる世の中。こうなるためなら、税金が少々高くても皆が文句は言わない。実際にそういう国もある。これはそんなに難しい事だろうか。
現実はアメリカ型経済にやりたいようにやられて(元々、アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪をひく…なんて言われる経済社会を作ってきたのだから仕方ないけど)銀行、百貨店業界、外食産業(マックはここんところ調子悪そうだけれど…)やスーパー・コンビニグループ等々、全ての業種が、持ち株会社とその傘下グループ企業という形での大企業だけが勝ち組になる落差社会を産み出している。数字だけアベノミクス成果と胸を張られても、一般人の社会生活に一向にその恩恵を感じられない、不公平感だけが蔓延している。政治家の歳費(+様々な自由に出来るお金−NN村議員の類−の総額)を日本の年収平均額程度にしなければ、彼らに世の中の空気はわかることは出来ない。庶民の味方:野党代表(といわれる)民主党の誰かが昨年暮れの選挙演説の第一声で「このシャッター商店街を見てください。全て自民党のせいです」って言ったら、「そんな事はない。イオンのせいだ!」って野次られたらしい←うまい!岡田代表代行の実家だもんね。彼らにだって庶民の空気はわからない…そもそも、庶民の生活をわかる・わからないの議論の前に、ああいう税金の無駄遣いは見直さないの?見直さないよね。見直す役割を担っているのが本人達なんだもの…
この今風の企業のグループ化、グローバリゼーションとやらのおかげで、品質が均質化して良い様な気がするけれど、逆につまらない事ばかり。ファミレスとやらもチェーンの居酒屋なんか入る気にもならない。どの業種でも利益だけが結果として認められる。そして、経済効率のために原料も工場も、すべて人件費の安い外国(アジア圏)に持っていって、国内の雇用を減らし、昨今問題の食の安全も含め、結局は品質の低下(低空安定飛行とでも言うべきか)を皆に押し付ける。これだって政治主導。外交方針も関係あるね。
結果、本当に良いものやプロの仕事が世の中から消えようとしている。プロの仕事が要らないのはコンピュータの普及もあるね、きっと。印刷業界なんて特にそうだろう。ちょっと話は逸れるけど、我々音楽業界もこの影響を受けてる。例えば楽器製造の世界。世界中にグループ企業を作って部品を共通化、安価にして安定供給…結果、品質は安定するが特徴のない面白味のない楽器ばかりできる。結局低空安定飛行…昔は品質にばらつきこそあれ、びっくりする様な名器もあった。プロはそれをちゃんと目利き出来た。数ある駄作から良い楽器を選び出して自分のものにした。最近は各国のOrchの特徴的な音色まで無くなってきた。つまらない…まあ、これは蛇足。
でもまあ、これもすべて我々の選択。皆で決めた事、多数決。誰かが言ってたなあ。蒸気機関が発明されたから産業革命が起ったのではなく、世の中が数ある発明の中から蒸気機関を選んだだけだって。発明家は、のべつ、役に立とうが立つまいが様々なものを産み出していて、どれを選ぶかはその時代の世の中、人である。これも正しいね、きっと。だったらいまの世の中の制度(政治も含めて)もすべて今の時代の人が選んでそうしている。反対意見を言う私はいつもマイノリティー。
せめて、重要法案だけでも、閣議決定ではなく、一つずつ国民投票にしてくれないものか…これだけInternetが普及してれば出来そうなものなのに。本当は、政治家役人ども公務員のの給料や、役所の窓口手数料まで、すべて実際の仕事に対して対価を払う様な、それをこちらで決められる様なところまでのシステムにしないと、ヤツらのやりたい放題は止まらない…