先週日曜の仕事帰りの新幹線車中に先輩から電話がかかった。翌月曜(これも1週間前の出来ごとか)で大学時代にずっと使っていた練習室が閉鎖になる、ついてはそこに飾ってあった亡き師匠の遺影をどうしよう?という相談。我が母校であるM蔵野O楽大学のE古田校舎建替えに伴う措置で、今年から全ての機能を入間校舎に移し、建替えが済んだら新E古田校舎に大学と大学院を戻し、入間からは大学撤退の上、幼稚園、小学校・中学校(新設)、高校(音楽科)のみにする…というもの。
私の出た器楽学科のTuba専攻科については、恩師亡き後、母校の系列とはまったく異なる講師が入っていて、今後、新生E古田校舎になってからも、後輩たちが亡き師匠の遺影を大事に飾ってくれるとは到底思えない。師弟関係の系列そのものが変わっている。遺影(追悼公演を企画した際にステージに飾った大きな写真)はご家族にお返しすることにして話はつけたのだが…
東京のあちこちで古い建物が壊され建替え工事が進んでいる。戦後70年、ちょうどそういう時期なのであろうし、震災を経験したいま、耐震耐久性の問題もあるのであろう。学生時代を過ごしたN馬区E古田も、懐かしい場所がどんどん変わってきている。寂しいとも思うが、当然であり仕方ない…とも。学生時代に通った店も殆どなくなった。(そういえば、確定申告で税務署に向かって歩いていたら、そういう店の一つであったC寿軒=残念ながらここも閉店=の奥さんを見かけた。たくさんのお連れさんがあり声をかけられなかったが…)大学の校舎だって同じこと。それに、我が母校は、卒業後ほどなくして学長が代わり、経営方針というか学校の方針がまったく変わり、それに伴い程度も低くなり、私は見向きもしなくなった。自分の弟子を一人も送っていないのがその証拠。我々の同級生たちも、自分の子供ですら別の大学に入れたりしているくらいだから…いやいや、母校のことはどうでもええわ!江古D駅前にあった(多分戦後の闇市的なところから始まったであろう…)市場と、その隣に出来たスーパー、ここも学生時代にお世話になっていた場所。昨年末に取り壊され、いまは更地。これも時代の流れだろう。しゃーないか…