何気なくテレビCMを見ていたら、NTT-docomoの「ミッションクリア!」ってやつを見た。脳内(だろうと思う)をイメージした様な操縦室みたいな所で「お気に入りの女子と帰り道に一緒に写真を撮る」のを遠隔操作している。思い通りに写真が撮れた瞬間に「ミッションクリア!」って叫ぶヤツですが、これって、まんま「ウッディアレン」のアイディアの盗用ですがな。Everything You always wanted to know about Sex. but were afraid to ask.という映画ですけどね。多分DVDでレンタルしてるでしょう。「誰でも知りたがっているくせにちょっと訊きにくいSEXの全てについて教えましょう」という訳になるみたい。まあアレン独特のシニカルなコメディータッチのオムニバス映画なんですけど、その最後の一編にこのシーンがでてくる。マイナーな映画だから誰も知らないと思ってこんなアイディアを出したのでしょうけど、CM制作者はこれじゃあ恥ずかしいよ。TVでも映画でも、昔のアイディアに新しい服を着せて(中にはこのようにそのまんま)さも、新しい事をやっているように騙して仕事してる。仕事になってないぜ!こんなもん。いやいや音楽業界にも「カバー」とかいって横行してるもんなあ・・・。クラシック音楽の世界には便利な言葉があって、盗作を疑われたら「○×の作品に多大な影響を受けてこれができ上がった」なんて書けば通るみたい←ウソでっせ!ギャグですよ。もう、どんなメディアでも「新しい発想」というものは枯渇してしまったのかなあ?いまの人間の能力が落ちてるのかなあ。多分そうだと思う。何もないからこそ造り出そうというエネルギーが生まれる。何でもあれば何かを生み出そうという気持ちにはなかなかならない。草食男子が増えたのも、世の中に物が溢れかえっているからか?カンニング受験生を非難なんてできないんじゃない?
何か今日は毒を吐いてるなあ・・・。