アレンジ・・・といっても仕事(編曲)の話ではありません。昼食のレシピの私なりのアレンジの話・・。
今日は野菜が食べたくて、根菜類やキャベツなどをたくさん入れたスープを。ためておいたくず野菜(要するに野菜の切れっパシや皮などの使わない部分)とスープストックの素を煮込んでダシを取る。タマネギ、パプリカ、人参などあり合わせの香味野菜(みじん切り)をよく炒め、根菜(今日はカブ、カボチャ、ジャガイモ)葉もの類(同じく、ブロッコリーの枝や軸の中心部分、キャベツなど)を加えてさらに炒め(結構クタクタになるまで)、先ほどのダシを加える。今日は、トマトジュースを加えてミネストローネ風にして、野菜がとろとろに柔らかくなるまで煮込んで塩・コショーで味を整えます。
併せてパスタを。今日はカルボナーラ風のアレンジスパゲティーを!なぜなら、大事に食べていたBストロSいとうの自家製ハム(前回伺った帰りに、お土産に分けて頂いたのを楽しんでここまで使ってきました←ちょっと自慢!)が、そろそろ終わりになり、時間が経ったので、さすがに今日は火を入れて使おうと考えていたからです。
カルボナーラは、本当はパンチェッタ(ベーコンで代用する事が多い)を炒めて、茹でたパスタと絡め、よく溶いた卵と合わせるという単純な料理で、味付けも塩とコショー(たっぷり!)と粉チーズだけ。本場では肉体労働者が好んで食べる「川向こうのどこそこの屋台が美味いぜ!」的な料理だそうです。考えてみれば卵とベーコン(ちょっと違いますが)とチーズという組み合わせが合わなかろう筈もなく、肉の脂にコショーの香りがマッチして、半熟の卵と溶けた粉チーズが絡むという、不味くなりようのない料理です。でも、脂っこくて味もはっきりと濃く、さっぱりした料理ではないし、「繊細」からはかけ離れています。カルボナーラとは「カーボン」(炭)の事で、黒コショーの粗挽きが点々と炭のようにかかっているからこそ付いた名前です。
今日のアレンジは、Sいとうのハムの味や香りを消さずに(オレに出来るか!?)野菜も入れて、がコンセプト。グリーンアスパラの薄切り(根っこ近くの皮は剥いて先ほどのスープのダシに)、エリンギも薄切りにしてアスパラと大きさや食感を揃えて、オリーブオイルで軽くソテー。そこにやはり大きさを揃えた「Sいとうのハム」を加え(無ければベーコンやパンチェッタで代用可←なければ・・って、ある訳ないやん!自慢たらたら・・やな奴)軽く火を入れたら塩コショーと白ワインで下味を。トマトを少量賽の目切りにして加えておく。パスタの茹で汁を少し加えて火の通り過ぎを止めると共に、卵液の濃度を調整できる状態に。スパゲッティが茹で上がったら炒めた具と絡め、温める。粉チーズを入れて溶いた卵を(なるだけ室温に近くまで戻しておく)麺と絡めて、ゆっくりと火を入れながらかき混ぜ半熟状態まで加熱。けっして炒り卵のようにならずにクリーム状になるようによくかき混ぜながら!最後に黒コショーの粗挽きをふりかけて出来上がり。
我ながら、なかなか良いアレンジでした。パンチェッタやベーコンのみとは違い脂ギトギトにはならず、野菜類(特にトマトが有効!)がさらにサッパリ感が増す。Sいとうのハムの香りが(←自慢がしつこい!)風味を増す。
これ、Sいとうのハムじゃなくてベーコンでも多分(もちろん)美味しく出来ます。前述のスープとともに頂きました。野菜たっぷり!
日本風アレンジといえば・・。
面白い記事を見つけた。日本のカレーも言ってみればある種のアレンジ料理。その日本のカレーに対する「外人(アメリカ人)の感覚」がおもろい!
昔からあるドロッとしたカレー。私たちが子供の頃から親しんできた日本のカレーのルーツはイギリス風(そもそもイギリスにカレーはあるのか?元は植民地だとはいっても・・調べなきゃ!)で、インドの本場「Curry」とは異なり、肉や野菜をシチュウ風に煮込んだものにカレースパイスで味付けをする。日本海軍が最初に食事に採用したのが広まり・・・的な伝承は全く嘘かも。少なくともアメリカ人は、カレーに対して親しみを持っていないし、そんなに食べてない・・みたい。もちろんイギリス風シチュー的なやつも。中国に日本風「ラーメン」がないのと同じか?
*以下のページ参照
「日本のカレーライス」を熱愛する米国人記者が語る『ゴーゴーカレーNY店』
http://wiredvision.jp/news/200805/2008050121.html
色々過激な表現があって、それもまた面白いけど、とにかく彼の日本風カレーに対する思い入れと愛情がハンパじゃない!興味を持たれた方はぜひご一読を。