S岐うどんのS級(←これは別に伏字ではない!)名店である「飯山町Nかむらうどん」(←客が裏の畑から自分でネギを抜いて来るので有名だった)から、時々通販で取り寄せをしています。今回届いた分から、SいとうとMず家にお裾分け。Sいとうシェフから「賄い」で食べたと写真が送られてきた。
うまそう!「シェフ特製かき揚げ」に俄然興味が湧いた・・けど、店では注文でけへんなあ。Sいとうシェフの家庭料理(結構いろいろ味見はさせて頂いているのですけど)美味そうだなあ。特にお店の「賄い」料理ってのはそそられますねえ。
以前、お店での雑談の中で伺った事があるのですが、SいとうシェフもMず家のK原オヤジも、修行中に作る「賄い」が一番怖いって話してました。特に初めて作って先輩達に食べさせる時は緊張して倒れそうになった・・って二人とも同じように。そりゃそうだろうなあ。私も初めてのプロのオーケストラで仕事をした時は音一つ出すだけで怖かったもの。ウォーミングアップやチューニングで音を出すだけで「試験を受けてる」様な気がした。
ビストロSいとうシェフは、家庭では和食が好きで、Mず家K原オヤジは、基本洋風でパンにオリーブ油を塗って食べるのが好き・・・というのも興味深い。
うどんを届けたビストロSいとうで、気遣いのこもった料理を堪能しました。特に前菜はいかにもSいとうシェフらしい二品(牛スジのアスピック、ニシンのマリネ)でした。メインの塩漬け牛タンのムニエルも◎!!
モチロン、Mず家でも、届けただけではなくおいしいお酒を堪能させて頂きました。(どちらの店でも、ちゃんとお金は払ってます!うどん届けてごちそうになるってことはありませんから!!)
こういう事を書いてると「〜〜羨ましく、かつ腹立たしくもあります。」というお叱り(笑)メールが来たりする。長岡KのO野さんからなのですが、仕事で行った温泉の「昨夜の料理は甘エビ・マグロ・蟹・海老に御椀・煮物など〜〜」ときっちり逆襲された。「何より、感激したのが、この朝食・・」と写真まで。曰く「日本人の朝食のオリジナルがここにあります。料理として手が込んだものは1つもありませんが、簡単に出来たものでもありません。日本人でなければ、このメニューに感激できないと思うのです。とはいえ、普段の自分の朝食といえば、コーヒーとトーストなんですが・・。日本人のアイデンティティが希薄になってきたのは、こうした食文化に潜んでいる根源的な何かを私たちは、失ってきたのではないでしょうか?」という考えさせられるご意見も。
SいとうシェフもMず家のオヤジも、かなり「食という文化」をきっちり考えてると思います。Sいとうは、ビストロなのに、和の食文化をきちんと捉えていると感じます。だから「ぶれ」ないんだろうなあ。
私も西洋の文化を日本人に対して表現するという職業を選んだので、何か共通する感覚があるし、だからこそ「日本の文化」「和」という感覚を大事に、またきちんと捉えておかないといけないと感じています。
最上川舟歌は、色々考えてかなり大幅に変更を施し、やっと仕上がりました。昨日で脱稿です。