昨日から今日にかけて、プライベートな事で非常に不愉快な事があり落ち込んでいました。胃が痛くなるくらい腹も立てていた。亡くなった父の親戚関係のトラブル。私にとってももちろん親戚、それも関係は良好だと信じていた人の思いもよらない発言から(血が繋がっているだけに一層)「っざけんな!」的な気分で、拗れにこじれた説明しようのない複雑な腹のたて方になった…
気分を変えようと、これも溜めていた仕事:10日前のAおばコーラスの録音の編集作業を。時間がかかるし面倒なので「イヤだなあ」とあと回しにしていた仕事だったのです。で、プレイバックを聴きはじめたらなんだか胸のつかえが下りてスッとしてきた。音楽の力ってすごいなあ!なんて考えて聴いているうちに、なんだか涙まで滲んできた。←ちょっとオーバー(笑)
長いこと(30年以上)音楽をショウバイとして捉えてきたのです。コンサートを聴きにいってもプロの目(耳やけど)で見る(聴くやけど!←しつこい!)ので、どうしても批評的になる。音楽って良いなあ!という純粋な気持を忘れているのですね。常に「お客さんの目線で」「どうやったらお客が喜ぶかを考えて」と言い・考え続けている私も、こういう単純なトラップに引っかかっていて、純粋に「音楽がくれる感動」という体験を忘れている。すごい反省もしたし、改めて自分の仕事を誇りにも思った一瞬でした。
なんだか、AおばコーラスにしてもK井中にしても、ここ数年アマチュアに教えられる事がいっぱいあるなあ。と、今さらながら反省する50を過ぎたオッサンの素直な気持です。自分が情熱を持ってこれを一生の仕事にしようと考えたあの頃の「音楽」に対する純粋な気持を忘れないようにしなければ!プロになったせいで「お客さんとの感覚のずれがどんどん拡がっていく」というのはもってのほかだと思うし、なにより寂しい事だから。