近所付き合い

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お隣の国との問題が騒がれてますねえ。なぜこうも日本って国(日本人)は付き合いが下手なんだろう。基本的に喧嘩をしない、争いが嫌いという人種としての性格の問題があるのは確実です。この事自体は悪い事ではないのですが。でも相手を理解しようとしない、自分の常識は他人にも通じると信じて疑わないのはいかがなものかと。(まあ、誰しもそうでしょうけど。)

そもそも、神話の時代から「国譲り」が行われているのです。(この話自体には、色々な問題が含まれていますので、別の機会に論じたいと思います。古代史オタクの私にとっては、喋りたい事は山ほどあるし。)国民性として、ずっと昔から、我々の血にこういう性格が受け継がれてきているのは間違いないと思います。個人ではなく団体、争いではなく合議制・・を重んじる。

日本人の「美徳」とする根本ですね。私も良い事だと思ってる。

でもね、世界の人間の中には、必ずしもそういう人たちばかりいるのではないのも事実です。日本の商習慣として、「名刺代り」にと最初の取引の時に値引きなどのサービスをする事はよくありますが、必ずしもどこでも通用する習慣ではない、などは一つの例ですけど、考え方の違いを感じますね。

いつ取れるかわからないのだから、取れる時に取れるだけ儲けよう。二度と来ないかもしれない客にサービスなんてとんでもない!少々悪い商品でもウマい事だまして少しでも高く売ろう・・が、スタンダードな人達に対して、「商い=飽きない」だから、細く長く続けて行けるように、初めてのお客様にも誠心誠意接して愛してもらって、儲けは薄くても長く商売が出来るように努力しよう・・・が基本の考え方の人間が噛み合う訳がありません。よく聞く「外国の観光地での土産物の値段」なんていうのもそういう事ですね。とにかく、売る方は吹っかけられるだけ吹っかけて、客も値切り倒す!日本人にとっては「えー!」でしょうけど、それが常識だと考える国も多い。他にも、我々ならスポーツの団体競技で誰かがミスをすると「ドンマイ!」don’t mind 気にしないで・・と声をかけるけど、外国では「お前ものせいだ!」と罵る。しかもミスをした本人は事実としてミスをしてるにもかかわらず「絶対オレのせいじゃない!」と開き直る・・・という話も聞いた事がある。世界戦レベルでは、それを逆手にとって、綻んだチームワークを攻めて日本が勝機を得るという作戦もあるらしい。欧米の裁判のシステムに、何となく日本人がなじめないのも(悪い事をした方が権利を主張する訳ですから)同じ事でしょう。

すべて、考え方の違いです。でも、それを理解しなければ。少なくとも国の外交のトップに立っている人達は、理解した上で交渉をしなければ! 今回のように声の大きい方の言いなりになってしまう。また、同じ考えの方の人達(国)からは、日本は認めた(または屈した)と見られてしまいます。あの国は、ああ言えばいう事を聞くんだ・・・とも思われます。以前書いたダブルスタンダードが必要なのです。日本人の徳は美しく守って行きたい事ですが、考え方の基本が違う人との交渉ごとにそれを持ち出しても仕方が無い・・どころかむしろマイナスです。性善説では世の中を渡って行けない。

不景気でお隣の購買力と数の力に頼る事もあるのでしょう。(ちょっと基地やダムや原発の問題にも関係ありそう!)経済問題ではかなり依存していますからね。工場や労働力でも頼っている部分が多いし・・。

自らがきちんと力(経済力)を持ってないからこういう心配が必要になる。諸外国と仲良くやって行くために輸出入の関係も重要だろうけど、言いなりにならないためにも、自国でせめて「食」程度は賄える力を付けないと。そういう事を考えずに、展望の無い政治家に何十年も任せてきた国民に、責任が(結局は)かえってきたのです。

元々は何の領土問題も無かった場所に「海底に資源がある」事が判ったとたん「自分のものにしたい」(←そりゃそうやろ!)から、大声で主張する。相手が聞かなければ、問題を起こして世界の注目を集める。どうもあそこは紛争があるらしいと、これまで感心の無かった国が注目をしたら思うつぼ!まだまだ問題は長引くと思う。(と書いてたら「賠償を求める」というニュースが流れてきた!)

自国を、国民を守る事が出来る。そのための力を持つ。そのためには少々の無理も平気で言えなければ指導者とは言えない。強い指導者には民衆もついてくる。

我が国だって同じことです。指導者(政治家)はこれが出来て、敵には対抗出来なければならない。お隣みたいに「無理を通す」・・みたいな事はしないにしても。逆に無理を通されそうになって「道理を引っ込め」たらあかんやん!でしょ?

イヤなら鎖国する→鎖国しても大丈夫なだけの国力を付ける→そのためにも自国は強く→最低でも自国の食は自国で賄う。地産地消なんてぬるい事ではなく!→結局は同じ所に行き着く。

でも、今回の件については日本人も「怒り」を表明する人が増えた。様々な人達と関わって「解ってきた」のか?(政治家が解らなければしゃーないけど)日本人のナショナリズムも少しずつ変質してきたのかも。

過去の植民地支配時代の過ちを反省して・・とか、中国ともっと話し合いをすれば・・とか、靖国参拝を止めれば・・とか、色んなことを言って「中国とは解りあえる」と言っていた人達は、今何を言うのだろう? アメリカが助けてくれると思ってる人達も。アメリカも経済的に日本より中国が重要になっている現在では、まったく頼りにならないと思う。

外務省は「大阪のオバちゃん」何十人かをひとまとめにして、こういう交渉ごとにあたって貰う役割を作って任命したらエーのんちゃう?

「あー言えばこー言う」・・のは誰にも負けへん。強いでえ!

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